旅日記(リヨン)

偶然があるのかないのか

旅の途中で何故か日程がそうなったのです

私は確かにリヨンの街で淳与さんと暮らしたのです
淳与さんは73才でギャルリーワッツのオーナーです
その期間が長いのか短いかのか1週間が幾日か延長された日々でした
予定があるようなないようなそんな毎日を過ごしました
それは不思議さを越え想像さえも超えたリヨンでのことでした
美術館へ行く日・教会の演奏会へ行く日・ショッピングへ出かける日・街を歩きつかれてカフェでひと休み・・などなど
モノプリで買い物をしてサラダと簡単な料理でワインを飲みながら
今を、これからを、夜が明けるまで語り、泣き、笑い、歌い
それは思いがけないまるで映画のような毎日となりました

3ヶ月を海外で暮らすという彼女のパワーに驚きと憧れと尊敬とが私を未来へと誘いました
プレゼントを用意してクリスマスパーティも・・・

招き招かれる日常が笑顔に繋がります

この旅に用意した6ヶ月の基礎英語と英会話教室での時間がやっと「声」に変りました」
単語ひとつを声にする勇気というかあたりまえが出来たのです
それは私にとってちいさなちいさなミラクルで
通じるとか通じないとか言う以前のことなのです
私にはその自分の声がまるで聞いた事のない音色でした

言葉に変えて私は日本の歌を歌いました。